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置かれた場所で咲きなさい|渡辺和子

内容紹介

Bloom where God has planted you.
置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。
咲けない時は、根を下へ下へと降ろしましょう。
「時間の使い方は、そのまま、いのちの使い方なのですよ。置かれたところで咲いていてください」
結婚しても、就職しても、子育てをしても、「こんなはずじゃなかった」と思うことが、次から次に出てきます。そんな時にも、その状況の中で「咲く」努力をしてほしいのです。
どうしても咲けない時もあります。雨風が強い時、日照り続きで咲けない日、そんな時には無理に咲かなくてもいい。その代わりに、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために。
現実が変わらないなら、悩みに対する心の持ちようを変えてみる。
いい出会いにするためには、自分が苦労をして出会いを育てなければならない。
心にポッカリ開いた穴からこれまで見えなかったものが見えてくる。
希望には叶わないものもあるが、大切なのは希望を持ち続けること。
信頼は98%。あとの2%は相手が間違った時の許しのために取っておく。
「ていねいに生きる」とは、自分に与えられた試練を感謝すること。

 
高校生の時、新学期の自己紹介で”好きな言葉”を各自言い合う機会がありました。
 
そこで、タイトルの”置かれた場所で咲きなさい”という言葉を、中学校卒業の日に担任の先生から言われたという子がいて、初めて知った。
 
とてもいい言葉だなと思ったが、さらに続きがあった。
 
”咲けない時は、根を下へ下へと降ろしましょう”
同じくらい素敵な言葉です。
 
ナチスの収容所から生還した精神科医は「天との契約」をした。
この囚人がナチスの収容所に囚われ極限状況の中で耐え抜き生き延びることができたのは、この契約があったから。
「もし自分が死なねばならない運命ならば、その死は自分の愛する母親に、その分いのちを贈る」また、「自分が死まで耐えしのいだ分だけ、母親は苦しみの少ない死を迎えることになる」という契約。
 
私も、がん宣告を受けた時、もしこの先手術しても再発・転移して死ぬようなことになった場合は、家族・親族・友人、私の大切な人すべての苦難を持ってあの世へ行きたいと思ったので、気持ちすごく分かります。
 
加藤一二三九段が以前テレビで、海外のスポーツ選手の強さは何かみたいな話で、日本人と大きく違うのは「宗教」であり、強い信仰心いわゆる「よりどころ」があるかないかというのは大きい。
日本人は、家族だったり人でしかないから…というような話をしていたことがありましたが、置かれた状況が好転することを目に見えない何かに祈ると心が安定するのは確かです。
あの方、接続詞が多くて聞き取りにくいけど、なかなかいいこと言うのよね。
 
「人は生きたように死ぬ」と言われますが、必ずしもそうではない。障害を弱者のために尽くした人が、理不尽としか思えないような死に方をすることもあります。
でも、だからといって「いい加減」に生きるのではなく、「ていねいに」生きる。よいもの、ありがたいものだけでなく、自分に与えられた試練さえも両手でいただく。

 

 

著者は、30代半ばにして卒業生でもないのにノートルダム清心学園理事長に抜擢されたシスターとのことで、頭が切れるのはもちろん、人間性が買われたところも大きいだろう。
分かりやすく簡潔で読みやすい文章。
すらすらさらさらと飲み物のように一気に読んでしまいました。