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君の膵臓をたべたい|住野よる

タイトルから膵臓病をかかえて亡くなった人の膵臓を、なんらかの理由でたべたいと言っているのだろうと推測した。
 
内容紹介

偶然、僕が病院で拾った1冊の文庫本。タイトルは「共病文庫」。
それはクラスメイトである山内桜良が綴っていた、秘密の日記帳だった。
そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。

病を患う彼女にさえ、平等につきつけられる残酷な現実。
【名前のない僕】と【日常のない彼女】が紡ぐ、終わりから始まる物語。
全ての予想を裏切る結末まで、一気読み必至!

 

 

”たべたい”をひらがな表記にしてマイルド感は多少出ているものの、強烈なタイトル。
 
 
表紙の絵は、主人公たちの関係性・距離感をうまく表せていて素晴らしい、さすがプロです。
 
 
淡々と進むストーリーに、涙で読めないということはありませんでした。
泣ける本を探されている方には物足りないかもしれません。
 
以下は、ネタバレになります。
これから読まれる方は一旦ここでお別れし、読後また戻ってきてもらえたら飛んで喜びます♪
 
 
主人公の女の子が膵臓病です。
お葬式というバッドエンドからの始まりは、映画「火垂るの墓以来の衝撃。
男の子とは同じクラスでしたが親しくはありませんでした。
主人公は、病気を友達の誰にも伝えていません。
病院でまたま遭遇し、主人公が落とした日記を男が拾って読んだことで彼女の病気を知ります。
 
ノンフィクションと小説の違いは、小説には起承転結の結にひねりがある点だと思っています。
余命幾ばくも無い主人公が学校で病気を隠すことなど可能なのかという点や、最後彼が主人公の携帯を見せてもらうところなど、それまで警察にも見せていないなんて考えられないなどつっこみどころはありますが、小説ですからね。
 
彼の名前部分が、文中ではっきり表記されていない点がキーポイントなんだろうなと思っていましたが…???でした。
タイトルのキーになるのでしょうけど。
 
クラスの中心にいる主人公と、目立たない彼。
お互い気になる存在ではあったものの、親しくはなかった。
同性でも、学生時代は結構あるあるですよね。
 
「友達作りなよ」という主人公の発言、現在進行形という言葉の乱用(この本中では1度だけですが)など、学校が全て、友達の数こそ人望の証と信じて疑わなかった遠い学生時代を思い出しました。
 
彼の、論理的は思考と建設的な言動、若いころは苦手だったと思いますが、今は嫌いじゃない。
むしろ、一緒に仕事をするには彼のような人がいい。
「君は、馬鹿なんじゃないか」とか言われそうですが。笑